キャリアサポートガイド
OB・OG訪問は、メディアや会社説明会では知ることのできない生の仕事情報を得る良い機会になります。OB・OG訪問を採用プロセスとして公式に受け入れているという企業は少数派ですが、自社を目指している後輩のために助力したいと考えている先輩方はたくさんいます。マナーに留意してアプローチをしてみましょう。
ゼミやサークルの先輩など、自分とつながりのある人を訪ねて、実際の企業の雰囲気や仕事について聞くのがOB・OG訪問です。説明会では得られないナマの情報が聞けるのでとても重要です。
OB・OG訪問の目的は、インターネットや、説明会だけでは得られないよりリアルな情報を得ることにあります。企業側から提供された情報だけではなく、そこで実際に働いている人に直接会って話を聞くことで、その企業の本当の姿が見えてきます。さらに、千葉大学の卒業生であれば、ざっくばらんに仕事について質問もでき、表にはなかなか出てこない問題点などもつかむことができます。
OB・OG訪問はその先輩がリクルーター(採用権限を与えられた若手社員)でない限り、あくまで受けてくれる先輩社員の厚意によるものとなります。先輩社員が個人的に業務の時間を割いて対応してくれるものですので、失礼な対応がないように注意すること、そして感謝の気持を忘れずにお会いしてください。
志望する企業にOB・OGが見当たらない場合、企業の人事部に紹介してもらうことも可能ですが、近年は2005年4月に施行された「個人情報保護法案」の影響により、個別学生からのOB・OG訪問の依頼を人事部としては受け付けていないという企業も増えています。
就職支援課にはまとまったOB・OG情報(学外秘)がありますので、訪問を希望する人は一度相談に来てみましょう。
基本的には、先輩の連絡先をリサーチし、独自に電話でアポイントを取ることになります。メールでの連絡というケースもありますが、メールは返信対応を相手に強いるという側面もあるため、個人的なお願いごとをするのにはなじまないという意見もあります。電話でのアポイントを基本と考えておきましょう。
就職支援課のOB・OG名簿で訪問したい企業を探し、その企業にいる先輩の連絡先を教えてもらってから連絡を取ります。
はい、○○商事人事部の○○です。
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お忙しい所失礼致します。千葉大学○○学部の○○と申します。御社にOB・OG訪問をしたいのですが営業2部の○○様いらっしゃいますでしょうか?
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営業2部の○○ですね。少々お待ちください。
↑会議中、営業で外に出ているケースもあります。その場合は時間を見計らって再度電話してみましょう。 |
はい、○○商事の○○です。OB・OG訪問のご依頼ですか?
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お忙しい所、失礼します。千葉大学○○学部の○○と申します。現在就職活動中で、主に商社、メーカーを回っております。大学のOB・OG名簿で先輩のお名前を拝見しまして、もし、お時間ありましたら、ぜひお仕事についてお話を聞かせていだければと、思い切ってご連絡させていただきました。もしご迷惑でなければ、OB・OG訪問をさせていただきたいのですが、いかがでしょうか?
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良いですよ!是非一度お会いしましょう。今、スケジュール帳持っていますか?12月の予定はどうなっていますか?
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はい! 12 月ですと...20 日~後半まで空いています。
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そうしましたら...20 日の夜の6時ぐらいはどうですか?取引先との会合があるから、まだ分からないですが...
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はい。大丈夫です!20日の夜6時、場所は新宿の本社に伺えばよろしいですか?
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そうですね。受付でOB・OG訪問できた旨を伝えて、私を呼び出してください。受付まで迎えにいきますので。
念のため、私の連絡先を教えておくので、緊急のときとか、聞きたいことがあったらメールしてください。電話番号は090-○○○○です。 |
お電話番号は、090-○○○○ですね。私の連絡先もお伝えしておいてよろしいでしょうか?
電話番号は090-〇〇〇〇になります。 |
わかりました。090-〇〇〇〇ですね。
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はい、間違いございません。お忙しいところ、ありがとうございました。ぜひ、よろしくお願いいたします。
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はい、楽しみにしていますよ。よろしくお願いします。
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ありがとうございます。それでは、失礼いたします。
↑必ず相手より後に電話を切るように心がけましょう。 |
OB・OG訪問の場所は基本的に相手の方の会社が利用されます。中には会社の近くの喫茶店というケースもあります。また「リクルーター面接」と呼ばれるOB・OG訪問は実質上の面接と同等の扱いとなり、先輩からの評価が採用に関わるものもありますので留意しておきましょう。(特に銀行、證券、鉄鋼専門商社等)。
しかし、多くの企業ではこのようなOB・OG訪問が採用と直接関わることはなく、後輩からの依頼に厚意で応えるというケースがほとんどです。事前に先輩に聞いてみたいことをしっかりと準備して、ざっくばらんにコミュニケーションしてみましょう。