キャリアサポートガイド
面接試験を通過して「一緒に働きたい」と思える人物であると評価されると、晴れて「内定」を得ることができます。内定とは「来春(卒業後)入社していただきます」ということを在学中に約束することを意味します。
注意すべきは、企業はこの「内定通知」をもって、採用活動を終息させるということです。想定していた採用予定人数に内定通知を終えた後は、何らかの理由で欠員が出ない限り企業は採用活動をそこでストップします。企業が内定を出す時期にはピークがあり、それ以降は徐々に採用活動を継続する企業が減ることになります。いつ頃内定を取るのかを意識しながら、就職活動のスケジュールを管理していくことが大切です。
内定は通常、次のような方法でみなさんに通知されます。
「内定」は、口頭、電話、文書、メールなどによって通知されます。口頭や電話による通知があった場合は、相手の部署・氏名を確認してください。また、文書やメールの通知は必ず保存しておいてください。なお、内定が出た場合でも、必ず採用が保証されたわけではありません。どの企業においても「健康に卒業できた場合」というような条件がついているので、内定後は気を抜かずに卒業に向け努力をしてください。
入社承諾書(誓約書)とは、卒業後にその企業に入職することを約束する書類で、内定通知後に即日、あるいは、期限内に提出を求められます。第一希望の企業であれば提出に問題はありませんが、まだ就職活動を継続したい場合には取り扱いが大変難しくなります。事情を聞いた上で提出を待ってくれる企業もあれば、その場で決断を迫る企業もあり対応は各企業により異なります。いずれにしろ、入社承諾書の提出後に内定を辞退することはトラブルにつながることもあり好ましくありません。入社承諾書の提出について判断がつかない場合は、就職支援課に相談に来てください。
内定後に以下のような事態が起こった場合、内定は取り消しになってしまいます。内定後の学生生活にも十分注意をしてください。
※以上のような明確で正当な事由が無い限り、企業側が一方的にみなさんの内定を取り消すことはできません。
複数の企業から同時に内定を得ることを「重複内定」と言います。就職活動においては、内定通知のタイミングの問題から、どうしても他社の内定を持ちつつも活動を継続しなければならないケースが出てきます。重複内定した場合は以下のような対応が基本となってきます。
内定が2社以上になったら、志望度の低い企業はすぐに内定を辞退してください。「とりあえず内定を持っておく」という行為は絶対行ってはいけません。
内定辞退はその申告が遅くなればなるほど、大きなトラブルに繋がります。取り返しのつかない時期に内定辞退をされると、企業の人員計画や予算などに大きな支障をきたすことになり大変な迷惑をかけることになるため、当然、辞退する際の企業側の対応も厳しくなりがちです。自分自身の選択の基準を明確にして、内定辞退の連絡をズルズルと先延ばしにするようなことは避けましょう。
企業が内定を出したということは、みなさんを「一緒に働きたい人物」と評価したということになります。内定辞退を行う時には、お詫びをするのが当然のマナーです。簡単に済まそうなどと思わずに、まずは誠意を持って辞退を伝えることが大切です。
内定を辞退する場合は、直接出向いて説明し、詫びるのが原則です。手順としては、
訪問してまず内定のお礼を述べ、辞退する理由を説明します。あくまでも「お詫びする」という姿勢で失礼のないよう誠意を持って対応してください。ほとんどの企業からは「電話で承りました」と言われると思いますが、その場合もお詫び状を出すといいかもしれません。
![]() 私、千葉大学〇〇学部〇〇学科の○○と申します。
この度は採用内定の通知をいただき誠にありがとうございます。 大変身勝手なお願いで恐縮でございますが、内定を辞退させていただきたいと思いまして、お電話致しました。 |
![]() そうですか。
どういった理由からかお聞かせいただけますか? |
![]() はい。御社には営業職として内定をいただいたのですが、ある企業から企画職でというお話しをいただきまして、どうしてもやりたかった仕事ですので、誠に申し訳ございませんが御社の内定を辞退させていただきたいと思います。
すぐにお詫びに伺いたいと思いますが、取り急ぎお電話でと思いまして、ご連絡致しました。 大変申し訳ございません。 |
![]() そうですか、残念ですが仕方ありませんね。
事情はわかりましたので、わざわざおいでいただかなくても結構です。 |
![]() わかりました。
本当に申し訳ございませんでした。それでは失礼致します。 |
本学では卒業する学生は、必ず卒業後の就職先や進学先などの進路を所属学部(研究科)・学府へ報告することとなっています。進路が決定している方で、