小林文部科学副大臣が千葉大学柏の葉キャンパスBIHを視察されました

2026年01月19日

活動報告

2025年12月24日 (水) 午後、小林茂樹文部科学副大臣が、千葉大学柏の葉キャンパスを訪れ、Biohealth open Innovation Hub(BIH)にて本学の研究活動や社会実装への取り組みを視察されました。

  • 視察出席者の集合写真(写真中央左手側が小林文部科学副大臣)

当日はまず、中谷晴昭理事による千葉大学の変遷や大学全体の概要についての紹介から始まりました。続く齋藤哲一郎理事からは、千葉大学の特色ある研究として、粘膜ワクチン研究や環境リモートセンシング研究などの先端的な研究を支える体制、大学院生や若手研究者への支援、研究を継続的に発展させるための仕組みなど、本学が研究力の強化に取り組んでいる現状が紹介されました。

  • 千葉大学の概要を説明する中谷理事

  • 千葉大学の研究について説明する齋藤理事

続いて、J-PEAKSの取組を通じた大学の組織変革について、中島裕史副学長および山本智久学長特別補佐から説明が行われました。本学では、研究テーマの強化にとどまらず、大学の運営や意思決定のあり方そのものを見直し、学長・理事・副学長らが定期的に議論しながら、必要な施策を迅速に実行へ移す体制を整えています。部局単位の取組を超え、大学全体として研究と社会実装を後押しする「機動力のある組織」への転換が進められています。

こうした変革を支えているのが多様な人材です。本学では、研究者に加え、研究開発マネジメント、産学連携、データサイエンスなどを担う専門人材の育成・登用を進めています。また、博士課程学生や若手研究者が戦略立案やプロジェクト運営に参画する機会を設けるなど、次世代人材の育成と実践の両立にも力を入れています。

  • 千葉大学におけるJ-PEAKSの取組について説明する中島副学長

  • 千葉大学におけるJ-PEAKSの取組について説明する山本学長特別補佐

後半では、研究者自身による研究紹介が行われました。医学研究院の平原潔教授は、最近メディアでも話題となった免疫疾患の原因となるタンパク質の発見など免疫研究の社会的意義と将来像を示しました。また、岡崎淳史テニュアトラック准教授は、シミュレーションにより古気候(昔の気候)の復元を、現代の天気予報に応用するという試みについて語り、ピュアサイエンスを現実世界につなぐ意義を伝えました。

環境健康フィールド科学センターの渡辺均センター長からは、柏の葉キャンパス全体が研究フィールドとして機能し、実環境の中で成果を検証できることが大きな特徴であることも紹介されました。研究室と現場の距離が近いことで、成果を迅速に次の展開へとつなげることが可能となっています。

  • 研究内容の紹介を行う平原教授

  • 研究内容の紹介を行う岡崎准教授

  • 環境健康フィールド科学センターについて説明する渡辺センター長

施設見学では、園芸学研究院の後藤教授が、経口で摂取できるワクチン用に開発した、遺伝子改変稲の栽培や、宇宙環境を模擬した設備内でのレタスの育成についてご説明しました。理論や構想だけでなく、試行錯誤を重ねながら検証を続ける研究の積み重ねこそがイノベーションの源泉であることが伝わる場面となりました。

視察の最後には、輝翠株式会社による自律走行AIロボットAdamのデモンストレーション見学が行われました。大学で生まれた知が、企業との連携を通じて技術として形になり、社会実装へと向かう過程が示され、研究と事業の間にある壁を越えようとする産学連携の具体的な姿が印象づけられました。

  • 低重力・低圧植物細微装置を視察する小林副大臣

  • 自立走行AIロボットAdamを視察する小林副大臣

研究成果の社会実装は国内にとどまりません。ワクチン研究をはじめとする取組は海外機関とも連携し、グローバルな公衆衛生課題への貢献も視野に入れて進められています。今回の視察が、こうした取組が実際にどのように機能しているのかを国の立場から確認し、今後の政策や支援の在り方を検討するうえで重要な機会となれば幸いです。

本学では今後も、研究の深化と社会との接続を両立させる大学として、産官学・国際連携を一層推進してまいります。