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「優秀発明賞」5件を表彰

掲載日:2014/02/12

千葉大学では創出された学術研究成果をもとに毎年多くの特許出願を行っています。この出願特許を多くの企業で活用していただくために広く社会に公開し、新産業創成や新技術開発のお役に立ちたいと考えています。そこで、特許出願の中から特に優れた発明に対して平成25年度千葉大学「優秀発明賞」を贈呈し、表彰しました。千葉大学の単願および共願の特許出願を対象として合計86件の中から優秀発明を5件選出いたしました。表彰式は平成26年2月10日(月)千葉大学学長室にて執り行い、学長から表彰状と盾が贈呈されました。

受賞者

エンジニアリング分野

①発明:「光渦レーザー装置」

大学院融合科学研究科 尾松孝茂 教授 ほか
波面上に位相特異点を有する光波である光渦は、光の放射圧を利用した光マニュピレーション、金属加工等の様々な分野への応用が期待されています。本発明では、これまでできなかった中赤外波長領域で光渦を発生させることを可能とし、これにより光渦の応用の可能性が広がりました。

②発明:「聴診トレーニングシステム及び模擬聴診器」

フロンティア医工学センター 中口俊哉 准教授 ほか
医学生が聴診のトレーニングを行うための聴診トレーニングシステムにおいて、医学生が実際の聴診のときと同様の環境で呼吸音を聴くことができるようにして教育効果を向上させた発明です。本発明を実施する聴診トレーニングシステムを医療機器メーカーと共同で開発中です。

③発明:「三次元測定対象物の形態調査方法」

大学院園芸学研究科 加藤顕 助教
森林の樹木構造(例えば、樹高、幹体積等)を効率的かつ正確に把握する方法に関する発明です。本発明は、複雑な地形上の森林の樹木構造も正確に把握することを可能とし、これによって森林資源量を正確に把握して適切な森林管理を行うことができるというメリットがあるため、実用化が期待されます。

医薬・バイオ・園芸分野

④発明:「セラミド誘導体およびこれを用いたゴルジ体標識化蛍光プローブ」

大学院薬学研究院 西田篤司 教授 ほか
細胞内器官の1つであるゴルジ体をその機能を維持したままで観察できるような標識蛍光プローブ作成することを目的として、新規なセラミド誘導体を創製しました。本化合物骨格の分子設計では側鎖に新たな発色団の導入も可能であり、疾病に関わる脂質代謝機構の解明、更には脂質代謝異常に起因する疾患の治療薬の開発に寄与する有効な技術です。

⑤発明:「タラロマイセス属真菌の検出方法」

真菌医学研究センター 矢口貴志 准教授
加熱殺菌処理によっても死滅しない耐熱性の菌類(真菌)等が食中毒の原因として問題視されています。本発明は、真菌の検出法に係わり、従来の形態学的判定に頼っていた検査を、各属の進化の過程で保存されている特定の遺伝子配列を正確かつ迅速に検出することで、正確な判定を可能としたものです。


表彰を受ける尾松孝茂教授


記念撮影