百人一首にも詠まれるシダ植物の新種を兵庫県で発見~「タジマノキシノブ」と命名
2025年11月14日
研究・産学連携
千葉大学大学院理学研究院の綿野泰行教授、昭和医科大学富士山麓自然・生物研究所の藤原泰央講師、兵庫県立人と自然の博物館の村上哲明館長らによる共同研究チームは、百人一首にも詠まれるシダ植物で、日本全土でよく見られるノキシノブ類の未記載種を兵庫県で発見しました。遺伝解析と形態比較の結果、この植物が種間交雑で生まれた日本固有の新種であることを明らかにし、和名「タジマノキシノブ」(学名:Lepisorus tajimaensis T.Fujiw.)と命名しました。
■論文情報
タイトル:Lepisorus tajimaensis sp. nov. (Polypodiaceae), a New Allohexaploid Species in the Lepisorus thunbergianus Polyploid Species Complex.
DOI: 10.18942/apg.202514
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図1 ノキシノブ倍数性複合体の交雑パターン