原発性副腎不全をきたしたリンパ腫様肉芽腫症を報告
―日本で初めて、世界でも数件しか報告されていない希少な病態―
2024年06月21日
研究・産学連携
千葉大学大学院医学研究院の佐久間一基特任准教授、大学院医学研究院/災害治療学研究所の田中知明教授、東北医科薬科大学の中村保宏教授らは、原発性副腎不全をきたしたリンパ腫様肉芽腫症を報告しました。原発性副腎不全はアジソン病とも呼ばれる疾患です。病因は、感染症(結核、真菌性、後天性免疫不全症候群)、自己免疫性、癌の副腎転移などがありますが、今回、原発性副腎不全をきたす珍しい病態として、リンパ腫様肉芽腫症があることを明らかにしました。本知見は、今後、原発性副腎不全の原因疾患の適切な診断に寄与することが期待されます。本報告は、世界で評価の高い医学雑誌の一つである英国科学誌 The Lancet に、2024年6月1日に掲載されました。