地球の磁気バリアの破れを可視化する~X線が宇宙天気の新たな診断ツールに
2025年07月15日
研究・産学連携
千葉大学大学院融合理工学府博士前期課程の百瀬遼太氏(研究当時)、同大国際高等研究基幹の松本洋介准教授、名古屋大学宇宙地球環境研究所の三好由純教授らの研究グループは、太陽から吹き付ける高速プラズマ流(太陽風)によって地球の磁気バリアが剥がされる様子を、X線で可視化する新しい手法を発見しました。本研究は、打ち上げが計画されている「GEO-X」などのX線撮像衛星が宇宙天気の診断に活用できることを示唆するものです。
本研究成果は、2025年6月23日に(米国時間)アメリカ地球物理学連合が発行するGeophysical Research Letters誌で公開されました。
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図1:モデル計算によるX線発光強度分布(色)と地球磁場(線)。(図中心にある球体が地球で図左手が太陽側。地球から離れたところに仮想的なX線撮像衛星を置いて疑似的な観測をしている様子を表している。)