千葉大学は学生・教職員を対象にHPVワクチンキャッチアップ接種を実施しました

2024年03月06日

大学からのお知らせ

 千葉大学医学部附属病院において、令和6年1月16・17日に、子宮頸がんの発症を予防するヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのキャッチアップ接種を実施しました。
 
 対象者は積極的勧奨が差し控えられていた期間に定期接種の対象であった26歳以下(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の女性で千葉大学学生及び千葉大学教職員です。

 子宮頸がんは、若い世代の女性のがんの中で多くを占めるがんであり、日本では、毎年約1.1万人の女性が罹患し、更に毎年約2,900人の女性が亡くなっています。患者は、20代から増え始め、30代までにがんの治療により子宮を失ってしまう人も年間に約1,000人います。ほとんどの子宮頸がんはHPVへの感染が原因であることがわかっています。

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  甲賀かをり 千葉大学医学部附属病院 産科長・婦人科長

子宮頸がんはワクチンと検診でほぼ100%予防できる病気です。日々、子宮頸がんの治療にあたっている産婦人科の教授として、私は、千葉大のすべての学生・教職員が、この病気のことを理解し、予防できるような環境を作りたいと願っていました。このたび、HPVワクチン集団接種を、関東の大学では初めて施行できた、ということを大変誇りに思います。今回は日程や住民票の関係で接種を受けられなかった皆さん、今年9月までに1回目を接種すれば10万円分のワクチンが自己負担0円(無料)で受けられます。私達の取り組みが本ワクチンの啓発にもつながれば大変嬉しく思います。

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【本学におけるキャッチアップ接種の対象】

〇今回が1回目の接種(過去にHPVワクチンの接種を受けていない方)
〇千葉市に住民登録がある方、千葉県内の自治体(市区町村)で発行された「HPVワクチン接種券・予診票」がある方

【今後接種について】

2回目:令和6年3月中旬予定
3回目:令和6年7月中旬予定

(参考)
厚生労働省:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ 
日本産科婦人科学会:子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために