環境リモートセンシング研究センターが創立30周年記念式典を挙行
2026年01月15日
大学からのお知らせ
2025年11月29日(土)に本学環境リモートセンシング研究センターの創立30周年記念式典を挙行しました。
本学環境リモートセンシング研究センター(CEReS)は、1995年に衛星データを地球環境研究に活かすための全国共同利用施設として発足しました。CEReSは、それ以来30年にわたって日本とアジアのリモートセンシング研究の一つの核となる研究施設として現在に至っています。リモートセンシングは、地球に関する知識の拡大、社会問題解決に向けた意思決定に必要不可欠な観測技術であり、今後のさらなる利用が期待されています。2010年には共同利用・共同研究拠点の制度に基づき、文部科学大臣によって環境リモートセンシング研究拠点に認定され、活発な活動を継続しています。
CEReSの歴史は1963年に「天然色工学研究施設」が工学部附属施設として設置されたところまでさかのぼります。同施設は1986年に学内共同利用研究施設である「映像隔測研究センター」に改組され、リモートセンシングの基礎と環境応用に関する研究に注力するようになりました。60年を超える歴史の中で、光学・マイクロ波観測技術や衛星データ解析、さらには大気・陸域・水圏の統合的研究へと発展を遂げてきました。さらに、研究分野の広がりの可能性を見据えた関連コミュニティの拡大を推進しており、本分野や関連研究分野において質の高い研究成果を挙げるとともに、国際的に高度人材・研究者を輩出してきました。具体的には2017年に本学大学院融合理工学府に、日本の大学院では初めて「リモートセンシングコース」を開設し、約10人のCEReS専任教員が理学・工学の垣根を越えた若手人材の育成を行っています。2023年度までに、修士修了者374名、博士修了者151名を輩出し、博士修了者のうち101名はアジア諸国を中心とする留学生です。帰国した留学生はその国でのリモートセンシング研究の中心となっており、創立から30年を経てCEReSはアジアのリモートセンシング研究のハブとして機能しています。
記念式典では、服部克巳環境リモートセンシング研究センター長による開会挨拶と30年の歩みの紹介と今後の発展に向けた決意が示された後、横手幸太郎学長が式辞を述べられました。さらに、俵幸嗣文部科学省研究振興局大学研究基盤整備課長、大木谷耕司国立大学附置研究所・センター会議会長/京都大学数理解析研究所長、落合治宇宙航空研究開発機構第一宇宙技術部門地球観測研究センター長による来賓挨拶が行われました。
式典後には、三枝信子国立環境研究所理事/日本学術会議副会長による「気候安定化への道:地球観測の役割と展望」、佐藤正樹東京大学大気海洋研究所教授による「全球ストーム解像モデルと地球観測衛星との連携研究」、小槻峻司千葉大学国際高等研究基幹/環境リモートセンシング研究センター教授による「リモセンとデータ駆動科学で変革する気象予測の未来」の3件の記念講演が行われました。
なお、記念式典・記念講演会には国内外の共同研究者、同元センター長・教職員をはじめとする160名をこえる多くの方々にご参加いただき、本式典・記念講演会は盛会のうちに幕を閉じました。
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横手千葉大学長
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文部科学省 研究振興局大学研究基盤整備課 俵課長
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環境リモートセンシング研究センター 服部センター長
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