「園芸学部エール」を熊谷千葉県知事にご試飲いただきました
2025年12月17日
学生
社会連携
2025年12月8日(月)、千葉大学園芸学部の果樹園芸学研究室の学生らが、松戸キャンパス産シャインマスカットを使用して開発したクラフトビール「園芸学部エール」を紹介するため、熊谷俊人千葉県知事のもとへ表敬訪問しました。
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熊谷知事と園芸学部の学生・教員の集合写真。
「チーバくん」と千葉大学マスコットの「マツ」も参加しました。
訪問では、百原大学院園芸学研究院長からの、千葉大学園芸学部の概要紹介を兼ねた挨拶に始まり、続けて大学院園芸学研究院 果樹園芸学研究室の齋藤隆德准教授から園芸学部エールの取り組みのねらいや、その成果について紹介をしました。その後、試飲という形で熊谷知事を交えて実際に園芸学部エールを味わいました。
熊谷知事は、「先端的な教育とあわせて東葛地域のコミュニティに入り込み、地域の方々と協働しながら6次産業化を通じてブランドを育てていく実践は、千葉県にとっても大変嬉しい」と話され、園芸学部エールの味については「爽やかな口当たりに、しばらくしてからシャインマスカットの味わいと香りが広がってくる一品で、大変おいしかったです」と感想をくださいました。
試飲の合間には、開発の過程で工夫した点などについて、知事から学生たちへ質問を投げかける場面もあり、学生たちは
・「最初の試作品は酸味が強く理想の味にはほど遠いものでしたが、果汁量や香りの出し方を工夫し、試作を重ねて現在の味に近づけていきました。」
・「地域イベントに出店した際には、千葉大学の取り組みに興味を持って声をかけてもらい、地域とのつながりを実感しました。」
などと、これまでの取り組みで学んだことを自らの言葉で知事に伝えていました。
「園芸学部エール」の開発は2023年にスタートし、これまでに松戸市内の地域イベントや松戸駅前のクラフトビールフェスで出店したほか、2025年度の松戸キャンパスでの大学祭「戸定祭」ではクラウドファンディング返礼品としても提供しました。
研究用に育てたブドウを有効活用するとともに、園芸学部ならではの強みを生かし、栽培から加工、販売までを学生が一貫して手がけることで、地域のブルワリーとの連携を通じて6次産業化を実践的に学ぶ教育プロジェクトとしても進めています。
今後は、東葛地域の自治体との連携をさらに深めながら、千葉県の地域農業や地場産業への貢献につながる取り組みを一層推進していく予定です。
また、「園芸学部エール」については、来年の量産に向けた体制づくりを進めており、より多くの皆さまにお届けできるよう準備を進めています。
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