8名の教員が4つの業績で令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

2022年04月08日

受賞

科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた個人・グループを顕彰する令和4年度科学技術分野の文部科学大臣表彰者がこのほど発表されました。本学からは4つの業績により8名の教員が受賞しました。
対象となった業績と受賞者は以下のとおりです。

<科学技術賞 理解増進部門>
業績名:東南と東アジアの高校生の日本の科学技術文化への理解増進  ※5名が同一業績による受賞

【受賞者のコメント】
‣野村 純 教授(研究グループ代表):平成20年に教育学部・研究科が主導し開始した、千葉大学の理系の先端科学研究をベースに音楽、デザインなどの感性を活かしたSTEAM方式の科学教育の取り組みが評価されました。すでに日本を含むアジアの2万人以上の若者がこの授業を受け、グローバル人材としての一歩を歩み出していることが一番の喜びです。

<若手科学者賞>
●業績名:太陽対流層の高精度数値計算による黒点周期活動の研究

【受賞者のコメント】
‣この度は、文部科学大臣表彰若手科学者賞という栄誉ある賞を受賞させていただき大変光栄です。千葉大学に着任して以来、多くの関連の先生方のご指導を受けながら研究をしてきたことが今回の受賞につながりました。深く感謝いたします。引き続き太陽・恒星の謎に迫る研究を続けていきたいと思います。

●業績名:大規模数値計算と衛星観測データ同化による地球環境予測研究

【受賞者のコメント】
‣この度は栄誉ある賞に選出いただき、誠に光栄に思います。私が今回、過分な賞をいただくことができたのも、一重にこれまで指導して下さった先生方のお陰だと思っています。私自身も若い研究者の成長にコミットし、地球環境予測分野の活性化に努めていきたいと思います。また毎年の様に引き起こされる水災害など、地球環境予測分野は大きく注目されています。研究室で一体となり、社会問題の解決に貢献できるよう、これからも情熱をもって研究を進めていきたいと思います。

●業績名:高分子トポロジー変換システムに関する研究

【受賞者のコメント】
‣この度は、文部科学大臣表彰若手科学者賞という栄誉ある賞を受賞させていただき大変光栄に思っております。「高分子の形」に関する研究内容が評価され今回の賞をいただきました。高分子(プラスチック)と言えば私たちの生活から切っても切り離せないものですが、様々な問題も取り上げられています。今回の受賞を励みに100年後の未来を見据えた高分子開発を目指します。

「科学技術賞 理解増進部門」は青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心及び理解の増進等に寄与し、又は地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った個人またはグループを、「若手科学者賞」は萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を、それぞれ表彰するものです。