千葉大学医学部附属病院診療情報開示事務取扱要項

○千葉大学医学部附属病院診療情報開示事務取扱要項

(平成16年4月1日)

改正	平成18年6月1日	平成25年4月1日
	平成25年11月1日	平成30年4月1日
	平成31年4月1日	令和5年8月1日
	令和6年4月1日

千葉大学医学部附属病院(以下「病院」という。)における診療情報開示の事務の取扱いについては，この要項の定めるところによる。

第2　開示請求の受付

1　受付場所は，医療サービス課とする。

2　受付時間は，8時30分から17時までとする。(土曜日，日曜日，休日及び12月29日から1月3日までを除く。)

3　診療情報の開示は，「千葉大学医学部附属病院の診療情報の提供に関する指針」(以下「指針」という。)に基づいて行うことを説明する。

[千葉大学医学部附属病院の診療情報の提供に関する指針]

4　開示請求の受付の際は，次の書類を提出又は提示させ，指針3(4)及び3(9)に定める開示を求め得る者であることを確認する。

(1)　患者本人が請求する場合　運転免許証，健康保険証，厚生年金手帳，住民票等，身分を証明できるもの

(2)　患者の法定代理人が請求する場合　(1)の書類の他，法定代理人であることを確認できる書類

(3)　患者の任意後見人が請求する場合　(1)の書類の他，登録事項証明書

(4)　患者本人から代理権を与えられた親族及びこれに準ずる者の場合　(1)の書類の他，親族であることを確認できる書類及び患者本人からの委任状

(5)　患者の判断能力に疑義がある場合で，現実に患者の世話をしている親族及びこれに準ずる縁故者が請求する場合　(1)の書類の他，親族又は縁故者であることを確認できる書類

(6)　患者本人が死亡している場合で，当該患者の配偶者，子，父母及びこれに準ずる者(これらの者に法定代理人がいる場合の法定代理人を含む。)(以下「遺族等」という。)が請求する場合　遺族等であることを確認できる書類

5　診療記録等の開示請求は，「診療情報開示請求書」(様式1)を記載し，来院して提出させるものとする。郵送は認めない。ただし，来院が著しく困難など特別な理由がある場合は，この限りでない。郵送の場合は，運転免許証の写し等で確実に本人確認を行うものとする。

6　複数診療科を受診している場合は，開示を受けたい診療科を請求者に確認する。特に希望する診療科がない場合は，患者が受診している診療科長の意見をもとに，病院長が窓口となる診療科を指定する。

7　開示が決定された場合の希望日時を請求者に確認する。(請求日から30日以内とする。)

8　診療記録等の写し(謄写)又はサマリー(要約書)の交付を希望する請求者に対し，費用を負担する必要があることを説明する。

9　開示請求書を受理した場合，医療サービス課は診療情報開示請求書の「請求者(控)」に受付印を押印し，請求者に交付する。

第3　開示の決定

1　開示決定等の期間

(1)　開示決定は，請求の日から10日以内に判断する。

ただし，事務処理上の困難，その他正当な理由により，期間内に開示の判断ができないときは，その期間を60日まで延長することができるものとする。

(2)　開示の日は，開示決定の日から20日以内とする。

2　手続きの開始

医療サービス課は，受理した診療情報開示請求書及び診療記録等を持参し，病院長に報告するとともに，関係書類の写しを開示請求に係る診療科長に送付する。

3　関係職員に対する照会

(1)　病院長は，上記2の報告を受けた後，速やかに開示請求に係る診療科長に対し，当該診療情報の開示に関し指針3(8)に該当する事由があるか否かを「診療情報開示の差し支えについて」(様式2―1)により照会する。

(2)　開示請求に係る診療科長は，指針3(8)に該当する事由があるか否かを「診療情報開示の差し支えについて」(様式2―2)により病院長に回答する。

4　開示決定

(1)　病院長は，開示を決定した場合は，開示請求者と開示請求に係る診療科担当医等と日程を調整のうえ，開示の範囲等，日時，場所及び方法を「診療情報開示について」(様式3)により請求者に通知するものとする。

(2)　病院長は，指針3(8)に該当する事由があると判断した場合は，請求の日から10日以内に診療情報管理委員会委員長に対し諮問するものとする。

5　診療情報管理委員会の審議

病院長の諮問を受けた診療情報管理委員会委員長は，診療情報管理委員会を開催し，指針3(8)の事由の有無の審議を行い，開示請求の日より20日以内に開示の可否及び可とする場合はその範囲及び方法を答申しなければならない。

6　診療情報管理委員会委員長の答申に基づく決定

(1)　病院長は，診療情報管理委員会委員長の答申に基づき，開示範囲を決定し，「診療情報開示について」(様式3)により開示請求者に通知する。

(2)　病院長は，(1)により不開示又は部分開示を通知した場合，開示請求者に苦情申立ての機会を与えなければならない。申立ての期間は，通知の日から30日以内とする。

7　苦情申立ての方法

苦情申立ての方法は，来院して「苦情申立書」(様式4)を提出させるものとする。郵送は認めない。ただし，来院が著しく困難など特別な理由がある場合は，この限りでない。郵送の場合は，運転免許証の写し等で確実に本人確認を行うものとする。

8　診療情報苦情処理委員会への諮問

(1)　病院長は，開示請求者による苦情申立てがあった場合は，診療情報苦情処理委員会に諮問するものとする。

(2)　診療情報苦情処理委員会委員長は，診療情報苦情処理委員会を開催し，指針3(8)の事由の有無を審議し，苦情申立ての日より40日以内に開示の可否及び可とする場合はその範囲及び方法を病院長に答申しなければならない。

9　診療情報苦情処理委員会委員長の答申に基づく決定

病院長は，診療情報苦情処理委員会委員長の答申に基づき，開示範囲を決定し，「診療情報開示に係る苦情申立に対する決定について」(様式5)により開示請求者に通知する。

第4　開示の方法

1　開示の立会者

開示には，必要に応じて開示請求に係る診療科の担当医が立ち会い，医療サービス課職員が同席することとし，担当医の立会いが困難な場合は，当該診療科の医師が立ち会うものとする。

2　開示の同席者

開示請求者の同意が得られている場合は，当該患者の父母，配偶者又は子に限り同席することができる。

(1)　開示は，開示請求者本人であることを確認して行うものとする。

(2)　開示の方法は，診療記録等の閲覧，謄写，閲覧及び謄写又はサマリー(要約書)の交付とする。

(3)　開示の際は，当該担当医等は開示請求者に対し，個人情報の秘密保護のために開示内容の取扱いについて慎重に行うよう説明する。

(4)　開示が終了した場合は，当該診療科長は「診療情報開示等終了報告書」(様式6)を作成し，病院長に提出する。

この要項は，平成16年4月1日から実施する。

附　則(平成18年6月1日)

この要項は，平成18年6月1日から実施する。

附　則(平成25年4月1日)

この要項は，平成25年4月1日から実施する。

附　則(平成25年11月1日)

この要項は，平成25年11月1日から実施する。

附　則(平成30年4月1日)

この要項は，平成30年4月1日から実施する。

附　則(平成31年4月1日)

この要項は，平成31年4月1日から実施する。

附　則(令和5年8月1日)

この要項は，令和5年8月1日から実施する。

附　則(令和6年4月1日)

この要項は，令和6年4月1日から実施する。

診療情報開示請求書

診療情報開示請求書「請求者(控)」

診療情報開示の差し支えについて(照会)

診療情報開示の差し支えについて(回答)

診療情報開示について

苦情申立書

診療情報開示に係る苦情申立に対する決定について

診療情報開示等終了報告書