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平成30年度千葉大学大学院入学式 宣誓

掲載日:2018/04/12

 桜が芽吹き春を感じさせてくれる季節となりました。本日はこのような盛大な入学式を挙行していただき誠にありがとうございます。新入生を代表して徳久剛史学長、指導教員、教職員、並びに関係者の皆様へ心よりお礼を申し上げます。

 さて、入学に対する抱負を述べるために、これまで私が探究してきた数学というものが社会にどのような影響を与えてきたのかその歴史を振り返らせていただきます。

 紀元前の古代エジプト時代。ブルドーザーやクレーンといった重機の無い時代に当時の人々はロープ、三角測量、三平方の定理を用いて巨大なピラミッドを巧みに建造しました。一方古代ギリシャではアルキメデスが区分求積法を用いて円の面積や球の体積を求めました。

 ニュートンの時代になると物体の運動は微分方程式で表されるという秩序を見出し、現代では人工衛星やロケットの軌道計算には無くてはならないものになっています。さらに少し時代が経つとシャノンは計算を0と1で表現するという情報理論を開発し、コンピューターの基礎を作りました。

 このように見えない所で数学は我々を支えてきたと言っても過言ではないでしょう。

 私は大学生であった四年間ずっと教科書片手に黒板とにらめっこをする日々を送って来ました。数学に携わる者として、そういった勉強はもちろん大切ですが、私はさらに二つの事を心掛けていきたいと思います。一つは今勉強している分野がどんな風に人の役に立つのか、社会に貢献できるかを今一度確認すること。もう一つは数学を社会の陰から引っ張り出して、どこで数学が役に立ち、我々の生活を支えているのかをもっと世間に伝えること。この二つを残りの時間で成し遂げていきたいです。

 数々の数学者が社会を変えてきたように、私も社会が少しでも豊かになるよう、謙虚に、そして誠実に学問を探究することを誓い、新入生代表の言葉とさせていただきます。

平成30年4月5日
新入生代表
融合理工学府
米田 昌史